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高血糖
空腹時の血糖 ≧ 110 mg/ dl が異常とされています。さらに空腹時の血糖 ≧ 126 mg/ dl または食後の血糖 ≧ 200 mg/ dl の場合はその時点で糖尿病と診断できます。
高血糖の症状と病気
糖尿病は放置すれば全身の動脈硬化(血管が硬くなり細くなってつまったり)を引き起こし高血圧・脳梗塞・心筋梗塞
(心臓を栄養する血管がつまって心臓の動きが悪くなる)など命にかかわる重大な病気になることがわかっています。また、糖尿
病による網膜症は失明の原因になり、腎不全にいたれば血液透析といった治療が必要となり、壊疽 (足の先などが腐ってしまう)
を引き起こせば足を切断しなければならなくなるなど、患者さんの生活の質を著しく低下させる結果となります。
血糖値が高くなり、糖尿病を発症しても自覚症状のない場合があります。倦怠感 (だるい・しんどいなどの症状)・喉の渇き・
尿の回数が多い・急にやせてきた・手や足の指先がしびれる・顔や手足がむくむといった症状がある場合は
すぐに医療機関を受診し精密検査をしてください。もちろん自覚症状がなくとも高血糖を指摘されている場合は
すぐに精密検査が必要です。
高血糖の検査
高血糖は指摘されているものの糖尿病かどうかわからない場合には精密検査が必要です。検査としては空腹時での血液
検査や糖分を負荷した状態での血液検査などがあります。検査の結果、糖尿病と診断された場合はまず食事療法・運動療法による
治療を行います。血糖値が非常に高い場合はすぐにでもインスリン(血糖値を下げるホルモン)の注射が
必要で、その際には食事療法や精密検査も含めた入院治療 (2 週間ほど)を行い
ます。
@ 来年の健診まで放置せず、とにかくすぐに医療機関を受診し糖尿病の診断を行いましょう。
A 糖尿病でなくとも予備軍(将来、糖尿病となる可能性の高い)の患者さんは食事を見直しましょう。
B 糖尿病と診断された患者さんは医師の指導のもと、食事療法を行いましょう。
C 食べすぎに注意しバランスのよい食事を心がけましょう。
D 一日 3 食をきちんと摂りましょう。
B 間食 (おやつ) をやめましょう。
C アルコールをひかえましょう。
D 適度の運動 (一日20分以上のウォーキング) を心がけましょう。
F 週に一度は体重を測りましょう。
G 3 ヶ月に 1 回は医療機関を受診して治療方針を立てましょう。